BigQuery

BigQuery: 料金を抑える最適な活用方法とは

こんにちは、毛利です。

これまで、フリーのアナリティクスエンジニアとして、3年で7社のデータ分析組織に入り、

  • データ分析基盤構築の導入構築(技術選定から立ち上げ)
  • 既存のデータ分析環境の拡張(機能追加)
  • データ分析/活用組織の立ち上げ(データ人材の採用)
  • メタデータ管理のデータ活用業務

など様々な役割でサポートしております。

その中で、

  • 「BigQueryの料金体系が複雑で理解しにくい」
  • 「BigQueryの使用量が予想よりも高く、コストがかさんでしまう」
  • 「無料枠の範囲内でBigQueryを最大限に活用する方法がわからない」
  • 「オンデマンド課金とフラットレート課金のどちらを選択すれば良いか決めかねている」

といった料金に関する問い合わせを多く頂いています。

本記事では、

  • BigQueryの料金体系の基本と課金方法
  • BigQueryの料金確認方法と料金見積もりの手順
  • BigQueryの料金を抑える使用法、特にストレージ料金とデータ処理料金の削減方法
  • BigQueryの無料枠の適用条件と利用できる機能、料金超過時の対応策

について整理しています。

 

これにより、

  1. 料金体系の理解
  2. コスト意識
  3. 計画的に行動できる
  4. コストパフォーマンスが向上

ができる記事となっております。

最後まで是非ご覧ください!

 

BigQueryの料金体系とは

BigQueryは、大規模データセットの分析を行うためのGoogle Cloudのフルマネージドなデータウェアハウスサービスです。

データ駆動型の意思決定をサポートするために設計されていますが、その利用には費用が伴います。

この記事では、BigQueryの料金体系を理解し、コストを効率的に管理する方法について詳しく説明します。

BigQueryの料金体系の基本

BigQueryの料金体系は主に、ストレージ使用料、クエリ実行料、そしてデータ転送料の3つの部分に分けられます。

ストレージ料金は保存しているデータ量に基づいており、クエリ実行料はクエリが処理するデータ量に基づいて計算されます。

データ転送料は、BigQuery外部へのデータのエクスポート時に発生する可能性があります。

BigQueryの課金方法

BigQueryはオンデマンド課金とフラットレート課金の2つの課金方法を提供しています。

オンデマンド課金では、実際に使用したリソースに基づいて料金が発生します。フ

ラットレート課金では、一定の月額料金で一定量のリソースを利用できます。

BigQueryの実行コストとは

BigQueryの実行コストは、クエリが処理するデータ量に直接関連しています。

大量のデータをスキャンするクエリは、少量のデータのみをスキャンするクエリよりも高額になる傾向があります。

BigQuery料金の確認方法

料金を確認するためのGoogleコンソールの使い方

Google Cloud Consoleを使用すると、現在の料金と使用量を確認することができます。料金セクションでは、プロジェクトごとの費用内訳を確認できます。

料金見積もりの方法

Google Cloudの料金計算ツールを使用して、予想される使用量に基づいた料金の見積もりを取得できます。

これにより、予算計画に役立つ情報を得ることができます。

料金計算ツールの活用方法

料金計算ツールでは、異なるサービスやオプションを選択して、それぞれのコスト影響を試算することができます。

これは、コストを最適化するための戦略を計画する際に有用です。

BigQueryの料金を抑える使用法

ストレージ料金を抑える方法

データのパーティショニングやクラスタリングを利用することで、クエリが不要なデータをスキャンするのを防ぎ、ストレージコストを削減できます。

また、不要になったデータは定期的に削除してストレージ使用量を最小限に保つことが重要です。

データ処理料金を抑える方法

クエリの効率化により、処理するデータ量を減らすことができます。

具体的には、必要なデータのみを選択する、適切なパーティションとクラスタリングキーを使用するなどの方法があります。

BQ料金を抑えるためのデータ圧縮方法

BigQueryは自動的にデータを圧縮しますが、データ形式やスキーマ設計に気を付けることで、さらに圧縮率を高めることが可能です。

例えば、列指向の形式でデータを保存することが推奨されます。

BigQueryの無料枠とは

無料枠の適用条件

BigQueryは、毎月の無料クエリ実行量と無料ストレージ量を提供しています。

この無料枠は、小規模なプロジェクトやテスト目的でBigQueryを使用するユーザーにとって非常に有用です。

無料枠で利用できる機能

無料枠では、BigQueryの基本的な機能を利用することができますが、使用量が無料枠を超えると通常の料金が適用されます。

無料枠での料金超過時の対応策

料金超過を防ぐためには、予算アラートを設定し、使用量を定期的に監視することが重要です。

また、クエリの最適化を行うことで、不必要なコストを避けることができます。

BigQueryのオンデマンドとは

オンデマンド価格の対象となる機能

オンデマンド価格は、クエリ実行時にのみ料金が発生する課金方法です。このオプションは、不規則なクエリ使用パターンや予測不可能なデータ分析ニーズに最適です。

オンデマンドのメリットとデメリット

オンデマンド課金のメリットは、使用した分だけ料金を支払うため、初期投資が少なく済む点です。デメリットは、大量のデータを頻繁にクエリする場合、コストが予測しにくいことがあります。

オンデマンドとフラットレートの比較

フラットレート課金は、予測可能な月額料金で一定量のリソースを提供します。一方、オンデマンド課金は使用量に応じて料金が変動します。使用パターンに応じて、最もコスト効率の良いオプションを選択することが重要です。

BigQuery料金の分析とは

料金の内訳分析の方法

Google Cloud Platformの請求レポートやBigQueryのクエリ履歴を分析することで、料金の内訳を理解し、コスト削減の機会を特定することができます。

料金計算の基本となる単位

BigQueryの料金計算では、主にGB単位でのデータ処理量とTB単位でのストレージ使用量が考慮されます。これらの単位を理解することは、料金を予測し管理する上で重要です。

APIを利用した料金分析方法

Google Cloud Billing APIを使用すると、プログラム的に請求データにアクセスし、カスタム分析や自動化されたコスト管理ツールを開発することができます。

BigQueryのML支援機能と料金

BigQueryのML利用料金

BigQuery MLを使用すると、データウェアハウス内で直接機械学習モデルを構築、トレーニング、予測することができます。これには追加の料金が発生する場合があります。

ML利用が料金に及ぼす影響

機械学習モデルのトレーニングや予測には大量のデータ処理が伴うため、これらの操作はBigQueryの料金に影響を与える可能性があります。

ML活用でのコスト削減事例

適切に最適化された機械学習モデルを使用することで、データ分析の効率を高め、結果としてコストを削減することが可能です。

BigQueryのエンタープライズエディションと料金

エンタープライズエディションの特徴

BigQueryのエンタープライズエディションは、大規模な企業向けに設計されており、高度なセキュリティ、ガバナンス機能、および専用のサポートを提供します。

エンタープライズエディションの料金体系

エンタープライズエディションは、カスタマイズされた料金体系を提供し、企業の特定のニーズに応じた価格設定が可能です。

エンタープライズエディション採用のメリット

高度な機能と専用サポートにより、大規模なデータ分析プロジェクトを効率的かつ安全に実行することができます。これにより、ビジネスインテリジェンスと意思決定の精度を向上させることができます。

BigQueryの料金体系とその最適な活用方法について理解することで、コストを効果的に管理し、データ駆動型のビジネスをサポートする強力なインフラを構築することが可能になります。

まとめ

上記の内容をまとめると次のとおりです。

  • BigQuery料金体系の解説:BigQueryの料金体系、オンデマンドとフラットレート課金の選択肢、無料枠の条件と活用方法について説明しています。これにより、読者はBigQueryの基本的な料金構造と、どのように料金が発生するかを理解できます。
  • 料金削減の戦略:ストレージ料金とデータ処理料金を抑える方法、データ圧縮技術の活用、そして料金超過時の対応策を提供しています。これらの戦略を用いることで、読者はBigQueryのコストを効率的に管理し削減することが可能になります。
  • 料金分析と最適化:料金の内訳分析方法、Google Cloud Billing APIを用いた料金分析について解説しています。これにより、読者はよりデータ駆動的なコスト管理とサービスの最適化を行うことができます。

最後に

さいごまでご覧いただきありがとうございます。

新しい技術やサービスを導入する際の不安や疑問は、どんなに優れたサービスであっても避けられません。

特に、

  • 「導入そのものに不安がある」
  • 「初期構築や数値検証の解釈についてサポートしてほしい」

という声を多く耳にします。

私たちの目的は、ただBigQueryの特徴を伝えるだけではありません。

ツールを実際のビジネス現場で最大限活用していただくためのサポートも役目と考えています。

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